会議室予約システム(mrbs)の構築
2018/03/19
会議室の予約管理等を行えるようにするには、MRBSというオープンソースのアプリケーションがお勧めです。
今回はMRBSのインストール手順を行いたいと思います。
ダウンロード
Download Tarball/Zipを選択します。
sourceforgeのダウンロードページに行くので、今回は最新のバージョンである1.4.11.zipをダウンロードします。
ダウンロードしたZIPファイルを解凍します。
MRBSをインストールする手順は、次のとおりです
1. Webサーバ上へMRBSファイルのアップロード
2.データベースの作成
3.MRBSの設定
Webサーバ上へのファイルのアップロード
まず、サーバの公開ディレクトリにディレクトリを作成し、解凍したフォルダの中身を全てアップロードします。
今回は/var/www/html/lessonというディレクトリを作成し、その中にwebディレクトリとその他のファイルをアップロードしました。
※解凍したmrbs-1.4.11フォルダを全てアップロードして、適当なディレクトリ名に変更しても良いと思います。
データベースの作成
MRBS用のデータベースを作成します。
今回はlessonとうデータベースを作成します。(この時にmrbsという名称でデータベースを作成しておくと、後々の設定ファイルの編集箇所が少なくなります。)
[root@test]# mysql -u root -p←MySQLログイン Enter password:←パスワード応答 mysql>CREATE DATABASE lesson;←lessonデータベースの作成
テーブルの作成
作成したデータベースにテーブルを作成します。
テーブルの基となるデータは
【MySQL】tables.my.sql
【MySQL4.1以下】tables.my.pre41.sql
を利用します。
今回はMySQL5.6を利用していますので、tables.my.sqlを利用します。
[root@test]# cd /var/www/html/lesson/←MRBSディレクトリ(tables.my.sqlがあるディレクトリ)に移動しておきます。 [root@test]# mysql -u root -p←MySQLログイン Enter password:←パスワード応答 mysql>use lesson;←データベースを指定します。 mysql>SOURCE tables.my.sql;←ファイルをインポートします。 Query OK, 0 rows affected (0.05 sec) Query OK, 0 rows affected (0.02 sec) Query OK, 0 rows affected (0.02 sec) Query OK, 0 rows affected (0.02 sec) Query OK, 0 rows affected (0.02 sec) Query OK, 0 rows affected (0.01 sec) Query OK, 0 rows affected (0.02 sec) Query OK, 1 row affected (0.00 sec) Query OK, 1 row affected (0.00 sec) mysql>show tables;←テーブルを確認します。 +------------------+ | Tables_in_lesson | +------------------+ | mrbs_area | | mrbs_entry | | mrbs_repeat | | mrbs_room | | mrbs_users | | mrbs_variables | | mrbs_zoneinfo | +------------------+ 7 rows in set (0.00 sec)
テーブルが作成されました。
MRBS設定ファイルの編集
設定ファイルを編集していきます。
設定ファイルの場所は、/var/www/html/lesson/web/の中にある、config.inc.phpファイルになります。
このファイルを開くと分かるのですが、mrbsというデータベース名で作成しておくと、後々の設定が楽なようです。
また、セキュリティを考慮すると、MRBS用のデータベースユーザを作成しておくのが良いです。
※データベースユーザの作成方法はCentOSへのWordPressインストールのgrant all privilegesコマンドの辺りを参考にしてください。
config.inc.phpの変更箇所
$dbsys = "mysql";←mysqlに変更 $db_database = "lesson";←データベース名を指定 $db_login = "root";←データベースユーザーを指定(今回はrootに設定) $db_password = 'password';←データベースのパスワードを指定
その他の設定はsystemdefaults.inc.phpで行います。
ただし、systemdefaults.inc.phpを直接編集せず、必要な箇所をconfig.inc.phpに貼り付けて設定します。
systemdefaults.inc.phpを直接編集しても反映されますが、アップデート等があった際に上書きされてしまうため、そのように記述されています。
初期の状態では、ログインユーザ・パスワードの設定がsystemdefaults.inc.phpに直接記載されているのですが、
せっかくですので管理画面からユーザ登録が行えるように、MySQLを利用してユーザ管理を行えるようにします。
また、気になる箇所も数点変更します。
systemdefaults.inc.phpの変更箇所
$auth["type"] = "config" → $auth["type"] = "db"←dbに変える事でMySQLで認証を行うようになります。 $strftime_format['date'] = "%A %d %Y %B"; → $strftime_format['date'] = "%Y %B %d %A";←日付のの表記が逆なので、日本式に変更 $mrbs_company ="COMPANY NAME"←左上に表記される名称の変更
予約可能時間が、デフォルトではAM7時からPM19時までになっています。
この時間の変更を行うには、「部屋」から「部署」を選択すると、色々なセッティングができます。
開始時刻や終了時刻、30分単位を60分単位にしたりなども可能です。
また、テーマが最初はdefaultになっていますが、Themesディレクトリ配下にclassic126というテーマも用意されています。
こちらに変更する場合は、systemdefaults.inc.phpを
$theme =”classic126″;
に変更します。
ページのタイトルなどの日本語の文言を修正したい場合は、langディレクトリにある、lang.jaファイルを編集することで行えます。
ここで、タイトルの「会議室予約システム」等の文言修正が可能です。