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正社員からフリーランスエンジニアに切り替える、あるいは今のエージェントから乗り換える。そのタイミングで必ず出てくるのが「結局どのエージェントに登録すればいいのか」という悩みです。実際に案件を切り替える場面では、エージェントごとに得意な案件の系統や商流、稼働日数の柔軟さがかなり違います。この記事では、フリーランスエンジニア向けエージェントの中でも登録者が多い「レバテックフリーランス」と、週2〜3日案件に強みを持つ「ITプロパートナーズ」を、両社の公式サイトで確認できる情報をもとに比較します。あわせて「TECHBIZ」にも軽く触れます。掲載している案件数や単価などの数値は2026年7月時点で各社公式サイトに掲載されていた情報に基づいており、実際の数値は変動するため、登録前に必ず最新情報を確認してください。
フリーランスエンジニアがエージェントを使う理由
クラウドソーシングや知人の紹介だけで案件を回している人もいますが、多くのフリーランスエンジニアがエージェントを併用しているのには理由があります。
- 非公開案件を含め、自分では見つけにくい案件情報にアクセスできる。
- 単価交渉や契約条件の調整をエージェントの担当者が代行してくれる。
- 参画後の契約更新や、支払いサイトの管理といった事務作業を任せられる。
- 案件が終了しても次の案件を探してくれるため、稼働の空白期間を減らしやすい。
もちろん登録すれば必ず希望通りの案件に参画できるわけではありません。担当者との相性や、保有しているスキルセットと案件のマッチ度によって提案内容は変わります。だからこそ、複数のエージェントの特徴を理解したうえで使い分けることが重要になります。
比較の軸(案件数・単価・商流・稼働日数・サポート)
エージェントを比較する際にチェックすべき軸は、主に次の5つです。
- 案件数:選択肢の絶対数。母数が多いほど希望条件に近い案件に出会いやすくなります。
- 単価:言語・職種ごとの相場観。同じスキルでも案件によって単価は大きく変わります。
- 商流:エンド企業と直接契約する「エンド直」か、間に他社が入る「二次請け」か。中間マージンの取られ方に直結します。
- 稼働日数:週5日フルコミットの案件が中心か、週2〜3日など複業前提の案件もあるか。
- サポート:契約書周りの代行、確定申告や税務相談、参画後のフォローなど、案件紹介以外の支援の厚さ。
特に商流と中間マージンは、公式サイトに具体的な料率まで明記されていないケースも多く、登録時や商談時に担当者へ直接確認したほうが確実です。本記事でも、各社の公式サイトで確認できた範囲の情報に絞って紹介し、確認できなかった部分は正直に「非公開」「要確認」と書いています。
レバテックフリーランスの特徴
レバテックフリーランスは、レバレジーズが運営するIT・Web系フリーランス向けエージェントです。公式サイトによると、掲載されている案件数は2026年3月時点で110,000件以上、取引社数は2023年7月時点で10,000社以上とされており、案件の母数の多さが特徴です。
単価相場ページ(2026年7月確認)では、たとえばJavaの平均単価68万円、PHPが71万円、Pythonが77万円、Rubyが81万円、SE(システムエンジニア)が72万円、インフラエンジニアが68万円、プロジェクトマネージャーが88万円といった水準が公開されています。あくまで公開中の案件から算出された平均値なので、実際の単価は経験やスキルによって上下します。また公式サイトによれば、2023年4月〜2024年4月の実績としてフルリモート・リモート案件に参画した週5稼働のWeb・アプリケーションエンジニアのリモート参画率は91%以上、2022年4月〜2024年4月の新着案件数は約1.6倍に増加したとされており、案件の伸び自体も続いているようです。
案件検索では「週3日から可能」という条件で絞り込むこともでき、フルタイム以外の働き方にも一定の対応をしています。ただし、週2〜3日案件が全体に占める割合までは公式サイトに明記されていませんでした。エリアは東京都をはじめとする関東各県、愛知県、大阪府や京都府などの関西、福岡県などの九州まで検索対象になっており、首都圏以外でも案件を探しやすい設計です。参画後は、顧問税理士を紹介する優待制度も用意されています。
大手ならではの案件の厚みと、担当者による単価交渉やサポート体制を重視するなら、まず登録しておいて損はないエージェントです。
ITプロパートナーズの特徴
ITプロパートナーズは、株式会社Hajimariが運営するフリーランスエージェントで、「週2日から」働けることを前面に打ち出しているのが特徴です。公式サイトによると、掲載案件数は3,000件以上、そのうち9割がエンド企業と直接契約する「エンド直」案件とされています。仲介会社を挟む段階が少ない分、中間マージンが積み上がりにくく、高単価につながりやすい構造です。利用企業数は2,000社以上と公表されています。
公式サイトでは「週2、3日の案件数はフリーランスエージェントの中でも随一」と説明されており、フルタイム前提ではなく、複業やスタートアップ準備と両立したいエンジニア・マーケター・デザイナー向けの案件開拓に力を入れている様子がうかがえます。ただし、稼働日数別の具体的な案件比率や、地方案件の充実度は公式サイト上で数値化されておらず、出社を伴う案件は首都圏中心になりやすい点は登録前に確認しておきたいところです。
参画後は、保険・税務・契約関連をまとめてサポートする「ITプロトータルサポート」が用意されています。一方で、中間マージン率そのものは公式には公開されていないため、気になる場合は面談時に直接質問するのがよいでしょう。
案件数の母数よりも、週2〜3日という働き方の柔軟性とエンド直による単価の高さを優先したい人に向いているエージェントです。
どっちを選ぶ?(併用も可)
実務的には、次のような基準で使い分けると失敗しにくいはずです。
- 週5フルタイムを前提に、案件の選択肢をとにかく広く見たい人は、案件数と対応エリアの広さでレバテックフリーランスが有力候補になります。
- 週2〜3日稼働で複業や起業準備と両立したい、エンド直の高単価を重視したい人はITプロパートナーズが候補になります。
- 独立したばかりで税務や確定申告に不安が大きい人は、参画者向けに実質無料の税務代行を掲げるTECHBIZもあわせて検討する価値があります(案件登録数30,000件超・稼働継続率96%超と公式サイトに記載、2026年7月確認)。
どのエージェントも登録・利用は無料なので、1社に絞らず複数登録して提案内容を比較するのは現実的な戦略です。実際に担当者と話してみないと分からない情報(案件の温度感、商流の詳細、マージン率など)も多いため、まずは気になった2〜3社に登録し、提案の質とスピードで見極めるのがおすすめです。
エージェント登録と並行して整えておくこと
エージェントに登録して案件が決まると、次に必ず発生するのが請求書の発行と経費・税金の管理です。会社員時代は総務や経理が担っていた作業が、そのまま自分の仕事になります。ここを後回しにすると、稼働が始まってから慌てて数ヶ月分の明細を遡ることになりがちです。
実務上おすすめなのは、初回の案件が決まる前に事業用口座と会計ソフトを用意しておくことです。個人事業主向けのクラウド会計としてはfreee会計とマネーフォワード クラウド確定申告が定番で、いずれも銀行・カードとのAPI連携、インボイス制度や電子帳簿保存法に対応した機能を備えています。簿記に不慣れで質問形式に沿って進めたいならfreee会計、仕訳の考え方がわかっていて自分で細かく調整したいならマネーフォワードのほうが操作感が合いやすい傾向があります。料金や機能は改定されるため、契約前に公式サイトで最新情報をご確認ください。
また、報酬の支払いサイトが月末締め翌月末払いなどの場合、独立直後は入金までの期間が資金繰りを圧迫することがあります。その場合の選択肢として、請求書買取(ファクタリング)サービスの活用も検討できます。手数料が発生するため常用は避けるべきですが、選択肢として知っておくと精神的な余裕につながります。
よくある質問
週2〜3日のエンジニア案件は本当に見つかりますか?
ゼロではありません。特にITプロパートナーズは週2〜3日案件の開拓を公式に強みとして掲げています。レバテックフリーランスも「週3日から可能」という条件で案件を絞り込めます。ただし週5常駐の案件と比べると母数は少なくなる傾向があるため、稼働日数を最優先条件にする場合は早めに複数のエージェントへ相談しておくと選択肢を確保しやすくなります。
単価はどのくらいが目安になりますか?
レバテックフリーランスの公式サイト(2026年7月確認)では、Javaで平均68万円、SEで平均72万円、PMで平均88万円といった水準が示されています。あくまで公開中案件の平均値であり、経験年数や上流工程への関与度によって上下するため、目安の一つとして参考にしてください。
複数のエージェントに同時登録してもよいですか?
問題ありません。同じ案件に複数のエージェント経由で応募することは避けるべきですが、エージェントごとに保有している案件は異なるため、複数登録して比較検討するのは一般的な進め方です。
エンド直と二次請けは何が違いますか?
エンド直は発注企業と直接契約する形態で、間に入る会社が少ない分、中間マージンが積み上がりにくいのが特徴です。二次請け・多重下請けになるほど、同じ業務内容でも中間マージンの分だけ単価が下がりやすくなります。案件ごとに商流は異なるため、気になる場合は契約前に確認しましょう。
確定申告や税務のサポートはありますか?
レバテックフリーランスは福利厚生パッケージの一環で顧問税理士の紹介制度を、ITプロパートナーズは保険・税務・契約をまとめた「ITプロトータルサポート」を用意しています。TECHBIZも税理士による無料の税務代行を掲げています。制度の詳細や対象条件は変更される可能性があるため、登録時に最新情報を確認してください。
まとめ
レバテックフリーランスとITプロパートナーズは、どちらも登録・利用は無料でありながら、強みの方向性がはっきり分かれています。レバテックフリーランスは案件数(110,000件以上・2026年3月時点)と対応エリアの広さ、ITプロパートナーズは週2〜3日案件とエンド直比率9割による単価の高さが軸です。どちらか一方に絞る前に、まずは両方に登録し、自分の希望条件(稼働日数・単価・商流)に対してどんな提案が来るかを実際に比べてみることをおすすめします。税務サポートを重視するならTECHBIZも選択肢に入れて、実務的に無理のない形でフリーランス生活をスタートさせてください。
最終更新:2026年7月
