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某SEの雑記帳

AWS EC2インスタンスにElastic IP(固定グローバルIPアドレス)を割り当てる

   

AWSでインスタンスを作った状態で割り当てられるIPアドレスは、再起動したりすると違うIPアドレスに変わってしまう。
それだと、WEBサーバやメールサーバなどとして利用する場合に、その都度DNSの書き換えが必要になってしまうので現実的ではありません。
これを回避する為に、AmazonからIPアドレスをもらい、それをインスタンスに割り当てるようにする必要があります。

他のレンタルサーバ等を利用したりした人からすると、「なんでこんなめんどくさい事をしなければいけないのか?」と、思うかもしれませんが、
これもAWSに代表されるIaasのメリットの1つで、例えばサーバを移管する場合にDNSの浸透問題などを考慮してDNSの切替を行う必要があると思いますが、
Elastic IPを利用する事で、移管先のサーバを新しいインスタンスで別途用意しておいて、
切替時はAmazonのコンソール上でIPアドレスに対してのインスタンスを新サーバに切り替えるだけで、DNSを変更する必要が無く移管できます。

インスタンス1つに付き、Elastic IPは1つ無料で利用できます。ただ、Amazon側でIPアドレスを無駄に確保される事を避ける為に実行中のインスタンスに関連付けられていない場合は、わずかですが課金が発生します。ここからの割り当てはインスタンスを作成した後に、一連の流れで行って下さい。

Elastic IPの割り当て

EC2ダッシュボードの左側メニューから、Elastic IPを選択します。
[新しいアドレスの割り当て]をクリックします。
WS000000

確認画面が出ますので、[関連付ける]を選択します。
WS000001

Elastic IPが取得されました。
閉じるをクリックします。
WS000002

取得したElastic IPを選択した状態で、[アクション]から、アドレスの関連付けを選択します。
WS000003

アドレスの関連付けの画面が開くので、[インスタンス]をクリックすると、現在稼働しているインスタンスが表示され、
関連付けるインスタンスを選択すると、プライベートIPアドレスも自動で変更されます。
そのまま[関連付ける]をクリックします。
※警告に書いてあるのは、インスタンス作成時に自動的に割り当てられたパブリックIPアドレスが利用できなくなるという事です。
WS000004

関連付けが完了しました。
WS000005
インスタンスを見てみると、パブリックIPがElastic IPの値に書き換わっているのが確認できます。

SSH等の接続先IPアドレスも、今回書き換えたIPアドレスに変更になっているので、そちらに書き換えてください。
この場合、初回接続時に再度fingerprintの確認が出る事があるますので、そちらも許可してください。

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